【メイキング】画像取込み~下絵準備まで
アシスタントさんから「作業手順のマニュアルが欲しい」と要望を受けたので
こっぱずかしながら普段CG描く時の手順を公開シマス。
画像が多いので「続きを読む」から御覧下さいまし。
こっぱずかしながら普段CG描く時の手順を公開シマス。
画像が多いので「続きを読む」から御覧下さいまし。
1) [ファイル]-[読み込み]-[スキャナの選択]を行います。

2) 我家のスキャナはブラザーのマイミーオなんで、こんな感じの画面が出てきます。

カラー画像を作る時は400dpi、モノクロ時は600dpiに設定します。
スクリーントーンなどを扱う時などは1200dpiにするようですが
特に指示が無い場合のモノクロ原稿はグレースケールで作成しているので
600dpiで問題ありません。たぶん。
取込む時の解像度は、程々に高い方が良いです。
高い解像度を落とす事はできますが、低い解像度を上げることはできないからです。
視覚的に識別できるのは360dpi位までと言われてるっぽいので
それ以上にする必要はほぼありませんが、ポスターなど引き伸ばす予定のある原稿の時は
それなりに解像度を上げて作った方が納得の行く仕上がりになると思います。
3) 形を整える

スキャンした状態から方向を大まかに揃えます。
[イメージ]-[カンバスの回転]を選択して向きを揃えます。
今回は反時計回りでしたが、その時々で判断して選択してください。
4)要らない部分を切り落とす

切り抜きツール(左の上から3番目)を選択し
ドラッグして欲しい所が収まるようにテキトウに範囲を決めます。
うまく収まったら「Enter」を押したら切り抜けます。
失敗した時は、右クリックしたら「切抜き」か「キャンセル」を選べるのでキャンセルしましょう。
(切り抜いてから「Ctrl+Z」でもいいですがw)
5)主線の彩度を落とす

別にやらなくてもいいんですが(ォィ。
個人的には線を補正した時に出る、あのチラチラしたのが嫌いなんで・・・・・・w。
エプソンのスキャナを使っていた時はグレースケールで取り込んでたので
この作業は不要だったんだけど、ブラザーさんのグレースケールはちょっと使い難い画質な感じ。
や。機械オンチだもんで、設定が初期から殆ど変わってないって言うね……。
設定弄ったら綺麗に出せるんだろうけどな~・・・。
6)レベル補正する

[イメージ]-[色調補正]-[レベル補正]を選択して△をぐりぐり動かす。
筆圧が弱いので、黒とグレーの▲をちょっと右にずらす(濃くする)のをよくやります。
右下に三本のスポイトがあります。左から「黒」「グレー」「白」のポイントを決められます。
より黒くしたい所に黒いスポイトを当てれば、その色を「黒(#000000)」と言う扱いにして
他の部分をそれを基準にした色に補正します。
一番右の白スポイトも同等に、選択した色が「白(#ffffff)」の基準になり
他の部分も合わせて補正します。
この機能は使えるようになると、デジカメの補正とかも簡単に出来るようになるので便利。
・・・・・・我が家では写真、殆ど撮らないんですケドね(゜ー゜;)。
7)大きいゴミをとる

左の上から2番目の「投げ縄ツール」を選択し、
目に付く所のゴミを丸く囲みます。Shiftボタンを押しながら囲うと複数選択できます。
うっかり必要な部分まで囲ってしまった時は「Alt」を押す事で選択範囲を削る事が出来ます。
どーせ細かい所を塗る後の方で、見落としたゴミは見えてくるので大体でいいです。
真ん中よりちょい下にあるパレットをデフォルトに設定し
(パレットの左下の小さい白黒をクリックしたらデフォルトに戻ります)
「Delete」ボタンを押すと、ゴミが消えてくれます。
ただし、これは「背景」レイヤーである場合の時のみ。
アクティブレイヤー(「レイヤー1」など)になってると、切り抜かれて穴になります。
その場合はイラストのすぐ上に「新規レイヤー」を「普通」モードで作成し、
白色を選択してブラシツールで塗潰し、終わったら[レイヤー]-[下のレイヤーと結合]で修正します。
ここまできたら一端[ファイル]-[名前をつけて保存]で任意の名前をつけて保存します。
8)Photoshopを閉じてComicSutudioを起動します

重い重いといわれているPhotoshopですが、個人的にはコミスタの方が重い気がします……。
よくファイルを誤って削除してしまうので、
デスクトップにデータリカバリーのショートカット置いてるんですが
旦那に「縁起悪い、縁起悪い」言われまくってます(゜ω゜;)。
復元ソフトって、復元しても使えなかったりとかあるらしいのですが
このソフトは今のトコいい感じに復元してくれているので愛用してます(←縁起悪い)。
9)ファイルを開く

「ファイル」-「開く」ではなく、必ず[ファイル]-[読み込み]-[Photoshopファイル]で開けます。
何でだったかは忘れましたが、上手く作業が出来なかったからだと記憶しています。
TWAINがあるので、こっからも読み込みは出来るんだろうけど
補正に関してはPhotoshopの方が上だと思うので、コミスタからはスキャンしてません。

ファイルを選択すると

↑この画面が出る。この画面が欲しいのです。
□部分を、「600dpi」「カラー(32bit)」「ラスターレイヤー」「仕上げ」に入っているかをチェックし
必ず「白を透明にして貼り付け」にチェックを入れます
今の所、我が家のコミスタは、存在意義の90%以上がこの機能のためだけにあります(酷。
Photoshopでこれと同じ工程をしようと思ったら、もっそいメンドウなんですが
開いて保存するだけで線を抽出できるのは素晴らしいと思います。
10)イラストを中央に寄せる

トーンが必要な原稿は、この先コミスタでトーンを貼るので寄せるんですが
このイラストで中央に寄せるのはあくまでも好みの問題です。
11)保存する

[ファイル]-[書き出し]-[画像ファイル(寸法)]で保存します。
たぶん、上の「画像ファイル(ピクセル)」でも同じだと思います。
[ファイル]-[保存]だと、コミスタ形式でしか保存できないようです。
いや、多分、設定弄ったら出来るんだと思うんですが・・・・・・!ヘボくてスンマセン。

↑保存先とファイル名は直前の作業のまま固定されているようなので
うっかり上書きしないように気をつけましょう。

Photoshop形式の書き出しには若干時間がかかります。

ここの保存はコミスタ形式なんで、保存しなくてもOKです。
ここまできたらComicStudioを閉じます。
12)再びPhotoshopを起動します。

普通に開けてOK

レイヤーパレットが2枚になってるの。
「下絵」レイヤーを非表示にすると・・・

線だけが残ってます。
多分、最初のPhotoshopの作業時にもうちょっと丁寧に補正してたら
ここまでゴミは出なかったと思うんですが・・・・・気にしないことにします(ナニ。
まぁ、ちょっとゴミが多いようなのでもうちょっと掃除します(゜ー゜;)
13)ゴミを取り除く

[選択範囲]-[色域指定]を選択します。

3本あるスポイトの一番左のスポイトを選び、消したい部分を選択します。
バーの部分で閾値を決めるのですが、
右にしすぎるとシャギーになり、左にしすぎると選択する意味がなくなります。
なので、様子を見ながら真ん中ぐらいを選ぶと良いと思います。

「選択範囲」-「選択範囲を反転」を選択。
反転しないとゴミだけが残ります。

レイヤーパレットの左から3番目のアイコン(マスク)をクリック

ゴミがなくなりました。
ホントは見えないレベルでゴミはまだいっぱい残ってるんですが(背景を黒にしたらよくわかる)
後はその後の作業で何とでもなるレベルなのでこれで良しとします。
14)周囲の余白を切り取る

これも好みの問題なんですが、画像は大きい方が重くなるので
少しでもPCに負荷が掛からないように周囲を切り取ります。
これで下絵の準備は完了。次は下塗りに入ります・・・が今回はここまで。アディオス!
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